文部科学省第5期ナショナルバイオリソースプロジェクトに本学の度会雅久教授を課題管理者とする「ゾウリムシの収集?保存?提供」が採択されました
文部科学省の第5期ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)の中核的拠点整備プログラム(令和4年4月1日?令和9年3月31日)に、共同獣医学部の度会雅久教授を課題管理者とする「ゾウリムシの収集?保存?提供」のプロジェクトが採択されました。
NBRPは、ライフサイエンスの研究に広く用いられる実験材料としてのバイオリソースのうち、国が特に重要と認めたものについて、体系的な収集、保存、提供体制を整備することを目的とした国家プロジェクトです。
中国体彩网,中国体育彩票appのNBRPゾウリムシは、藤島政博教授(特命)を課題管理者として、平成24年に第3期NBRPに採択され、第3期(平成24年~平成28年)、第4期(平成29年~令和3年)と行ってきました。今回の第5期からは、度会教授を課題管理者として、引き継ぎ、プロジェクトに取り組んでいきます。
ゾウリムシは、様々な真核細胞の研究に使用されるモデル生物です。主に基礎生物学実験に用いられていますが、細胞内寄生性の病原細菌の宿主としての機能を果たすことが明らかとなり、感染機構や感染防御の研究材料としても利用されています。
NBRPゾウリムシは、ゾウリムシ属の多様な種と株を収集し、現在24種1,000株以上を維持しています。そして、シンジェン(syngen)、接合型、採集地、採集者、特徴などの情報と共に利用者に提供しています。
ゾウリムシを利用した経験がない研究者でも研究への利用を適切に行えるように必要な技術等の指導も行っています。
高頻度に利用されている株および研究価値の高い株を利用推奨株?標準株として設定しています。これらの株を広く世界に提供することで、同じ株を複数の研究者が利用し、実験データの相互利用?共有が可能となっています。これにより研究の促進を図り、科学技術の発展に貢献しています。
ゾウリムシの提供?寄託申込は、下記よりお願いいたします。
NBRPゾウリムシHP
http://nbrpcms.nig.ac.jp/paramecium/
E-mail: nbrpcm@(アドレス@以下→yamaguchi-u.ac.jp)